蒜山でラベンダー摘み
先日、蒜山高原のハーブガーデン、HerBill(ハービル)に
ラベンダー摘みに行ってきました。
台風前ですが、雄大な蒜山三座が見わたせて、標高が高いので雲が近い!
風は爽やかで色とりどりの花が咲き、まるで天空の園のよう。
1000m級の山に囲まれたこの蒜山高原が、太古の昔は湖だったそうです。
車を運転しながら、かつてあっただろう広大な湖を想像するだけでワクワクする。
神様ってきっとこういう場所にいたのだろうなぁ。
高天原が蒜山だったという説もうなずけます。
そしてハーブガーデンで咲き始めのラベンダーを摘ませてもらいました。
農薬を一切使わずに手間暇かけて育てられたラベンダー。
積みたては気品のある甘くいい香り。
帰りに塩釜の冷泉で、湧き水をくんで帰りました。
この水は我が家の飲み水だけでなく、石けんにも使います。
蒜山の山裾からこんこんと湧き出る水はどこまでも清らか。
口あたりもやわらかく、息子はこの水を飲むたびに「甘い!」と言います。
帰宅してから、摘んできたラベンダーをオイルに漬けこみます。
今までドライハーブばかり使っていたけれど、こんな摘みたてのラベンダーを使えるとは、なんて贅沢なことでしょう。
見上げると、嵐の前の空は黒い雲が流れ、国会でのニュースが頭をよぎる。
暗い未来を考えてばかりいると本当にそうなってしまいそうだから、
こうなればいいなぁという美しい世界、あるべき未来を描いていきたい。
そこはきっと、平和で搾取も略奪もなく、環境破壊もなく、お金ではなく人と人がつながり助け合い、子どもが笑って愛に満ちた世界。
ジョン・レノンも「イマジン」で「想像してごらん」と言っていたしね。
どこにいてもできることはある。
何を選んでどこにお金を払うか、消費行動ひとつだってそう。
「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目に見えないんだよ」
私が大好きな「星の王子さま」の一節。
蒜山の裾野から一点の汚れもなく湧き出る冷泉を見ていたら
本当の豊かさとはこういうことなんだと思う。
私はこの地で祈りながらできることをしよう。
明日には西日本で台風直撃とのことですが、今は嵐の前の静けさ。
どうか被害が大きくなりませんように。