幸せなガーデン GG FARM
少し前になりますが、連休中に家族で
岡山県美作市の旧東粟倉村にある、GGファームを訪ねました。
標高500mの東粟倉の地は夏なのに肌寒い。
黒ボクの土で蒜山に似ていますが、
ここは冬でも雪はさほど積もらないそうです。
GG FARMを営むギャリさんは畑をガーデンと呼びます。
その名の通り、すべての生きものたちが幸せなガーデン。
土は下草もありふかふか。
もぐらや蜂や蝶、小鳥が飛び交い、甘い花の香りがして、
多種多様な生き物たちの楽園のような場所です。
種まきも、月の満ち欠けなど自然のリズムに沿って行っているそうです。
料理人である夫が信頼し、古くからおつきあいのあるギャリさん。
今回は、夫は野菜を中心に見せてもらい、
私は石けん作りのためにハーブを見せてもらいました。
ローマンラベンダー
普通のラベンダーとはまた違う、
甘くもすっきりして高貴な香り。
ヘンルーダ(ルタ)
ホメオパシーでもRutaのレメディとして使われています。
鼻をつく鮮烈ですがすがしい香り。
ヒソップ
シソ科のハーブで、清涼感のあるハッカに似た香り。
薬効が古くから知られているそうです。
何よりも印象的だったのは草花を愛おしそうに扱う
ギャリさんの優しい手。
「この花はクマンバチが大好きなんだよ」とか、
「この花の種をいつも鳥が食べに来るんだ」など
嬉々として話す彼が作り出すガーデンはいるだけでHappyな場所。
そして驚いたのが、ミントもラベンダーもバジルも、
もともと知っている香りとぜんぜん違う。
もっとフレッシュで野性的で存在感がある。
それでいてずっと嗅いでもちっとも嫌な香りじゃない。
この違いはなぜと話を聞くと、
F1種とかコーティングされた種じゃないし、
栽培する土も違う。
水も後山から湧き出る「愛の水」。
余計な肥料は使わない。
農薬も使わない。
露地栽培のハーブはハウス栽培とは香りが違う。
早く育つよりも、気温が低くてもじっくり育つ方がいい。
人間の都合であれこれせずに、
植物の持つ本来の力をサポートするって
簡単なようで一番難しいことかもしれない。
こんな生命力に満ちた美しく香り高いハーブを
どう活かすか。
これからの私の課題です。
GG FARM
素敵な時間をありがとう。