無農薬レモンの産地・中島での夏休み
先日まで夏休みをいただき、夫の高校時代の友人が柑橘農家を営む、瀬戸内海の島、「中島」に家族で遊びに行ってきました。
私が住む岡山県の県北、真庭市からひたすら南下し、瀬戸大橋を渡り四国へ。
夫と交代で高速を運転して3時間ほどで松山まで到着しました。
そこからフェリーで1時間ほどで瀬戸内海の離島、中島に到着。
強い日差しと湿り気のある潮の香りが鼻をかすめる。
普段の山に囲まれた場所とはまた違った環境に息子もワクワク。
瀬戸内海に浮かぶ中島は1周22キロほど。
案内板を見ると、みかん・みかん・みかんの絵がたくさん。
絵本「エルマーのぼうけん」が大好きな息子は
「ここはエルマーのみかん島だね!」と楽しそうに言う。
港には夫の高校時代からの親友で柑橘農家を営む岡田さんが出迎えてくれました。
以前、私たち夫婦がこの中島に訪れたのは10年以上前。
懐かしい岡田さんファミリーとの再会。
そして子ども同士もすぐに仲良くなり、荷物を置いたらすぐに海へ。
中島の海は水が驚くほど冷たい。
ここらへんは海流が早く、大きな船の航路になるほど島から少し離れると深い海なので、なかなか海水温が上がらないそうです。
子ども達をパパに任せて私はパラソルの下でのんびり。
夕方は無農薬みかんを作る「中島ゆうきの里」でのバーベキューに招待していただきました。
「ゆうきの里」だけあって素材も調味料もこだわったものばかり。
子ども達の乾杯の飲みものも、ヒカリのオーガニックジュースだったりする(^^)
気がつけばギター演奏や歌が始まり素敵な雰囲気。
このままずっとのんびりしたーいと思ってしまう独特の島時間が流れています。
暗くなったら子ども達と花火をしたり楽しかったなぁ。
そして翌日も子どもは海でチャンバラごっこをしたり、
海でひとしきり遊んだ後、念願のレモン畑を見せてもらいました。
青々したレモンが育っています。
岡田義之さんが作る無肥料・無農薬(自然栽培)のレモンは、フレッシュで鮮烈なのに優しさもありずっと嗅いでいたい素晴らしい香り。
果汁をドレッシングにしてもとても美味です。
このレモンは夫のレストランになくてはならいもので様々な料理に使われています。
そして東京や関西の星付きレストランや有名店と取引があるほど、安全なだけではなくとても美味しいレモンなのです。
今はまだ青いですが11月頃になったら楽しみです。
そして、岡田さんが教えてくれた数字
「0.3%」
これは、日本中で無農薬の柑橘生産者さんの割合だそうです。
たった0.3%しかいない。
普通だったら大量に農薬をまくそうです。
岡田さんはレモンやみかんや甘夏などたくさんの柑橘を無農薬で作っており、その苦労は並々ならぬものだと思うのですが、無口に淡々と大変なことを当たり前の様に作業されていて、内に秘めた熱い思いを感じます。
敷地内には、イノシシの被害を防ぐためのこんなオリもありました。
強烈な日差しが降り注ぐ島で、下草をわざと残してあるのですが、その中でも病害虫にも負けずにすくすくと育っているレモンはたくましく美しい。
こちらの国際環境NGOグリーンピースのページの一番下に岡田さんのインタビューが掲載されています。
化学物質過敏症の方が岡田さんのレモンだけは食べても大丈夫とずっと買われているそうです。
岡田さんの「何も心配せず、何も考えずに食べられるに尽きる」
という言葉、とてもとても重みがあります。
そして冬も温暖で適度な湿度と海からの風がある中島は、日本で珍しいくらい柑橘の栽培に適した島だそうです。
しかしながら前日のバーベキューで島の方とお話ししたら、伊方原発が再稼働するのではと非常に不安だとお話しされていました。
伊方原発から中島まで50キロちょい。
ひとたび大きな地震が起こり原発事故があったら、レモンやみかんが育ちミツバチが飛びかう、この小さな中島はひとたまりもないでしょう。
(それどころか西日本全体、偏西風にのって東日本も影響を受けるでしょう)
ちょうど一昨日、リオデジャネイロのオリンピック開催で盛り上がっている裏で、伊方原発再稼働のニュースが流れ、息子と日本地図を見て中島からこんなに近いねと話をしました。
どうかどうか日本全国の原発が一日も早く廃炉の方向に向かってほしいと願ってやみません。
2泊3日、島でのんびりさせてもらって、再びフェリーに乗って帰路につきました。
旅先で仕事をしようとパソコンを持っていったのに、結局何もしなかったなぁ。
島で家族と友人達とゆっくりのんびり、本当に楽しい時間でした。
そして、真庭に戻ってきたら島とはまた違う、小鳥やヒグラシの声となんともさわやかな風。
さっそく家族で蒜山高原にサイクリングと湯原温泉に行ってきました。
旅行から帰っても旅行気分なのがここ真庭の良いところ(笑)
そして「ただいまぁ」と立ち寄ったのが、地元勝山のかぴばらこーひー。
実は!こちらの人気メニューのレモンコーヒーとレモネードも岡田さんのレモンを使用しているのですよ。
息子も、かぴばらさんのレモネードの大ファンです。
こんなに家の近くで中島のレモンを美味しくいただけるのはなんて幸せなこと。
皮ごと食べられてとても美味しい岡田さんのレモンやみかんの注文はこちらのHPから。
家族との夏休みを終えてたくさん充電できました。
次回は久々に石けん作りについて書こうと思います。