カモミール石けんワークショップin天テラス
昨日は蒜山高原(ひるぜんこうげん)の素敵なゲストハウスの天テラス(アマテラス)さんでの手作り石けん講習会でした。
こちらは幸いなことに台風の影響はなく空は快晴。
森に囲まれた、広いお庭にはハーブや花がたくさん。
せっかくなので、ここのお庭のハーブを使わせていただくことになり、今回選んだのはカモミール・ローマン。
お庭のカモミールはもうほとんど終わりかけの時期ですが、オーナーの清水さんが花の咲き始めの一番良いときにオリーブオイルに漬けこんでくれました。
「大地のリンゴ」と呼ばれるカモミールは、その名のとおり、花からも葉からもリンゴの甘い香りがします。
まだ少しだけお花が残っていました。
この花を3週間以上前に漬けこんだオイルをきれいに濾します。
この時点でオイルから漂うカモミールの良い香りにみんなうっとり。
オイルを濾している間に、参加者の皆さんに石けんについてのお話。
手作り石けんが市販の石けんとどのように違うのか、オイルの特徴や素材の選び方などをお話しします。
色つけはオーガニックのカモミールパウダーかローズマリーパウダーを使用。
型入れ前には貴重な真庭産の日本ミツバチのハチミツも入れています。
ハチミツとカモミールには肌の炎症をおさえたり皮膚をやさしく保護するはたらきがあると言われています。
参加者のAさんは、以前さしあげた私の石けんで、長年悩んでいたアトピーが良くなってきたとのことで、今回のワークショップに参加してくれました。
お肌が敏感な方でも大丈夫なように、やさしいやさしい石けんです。
精油も用意した中から好きな香りを選んでもらい、オリジナルブレンドを考えてもらいます。
デザインも数パターン用意して、チョイスしてもらいました。
温度を合わせるコツや手順など、私なりに長年工夫してきたことを皆さんにお伝えして、オイルと苛性ソーダを合わせていよいよ撹拌スタート。
このグルグルしている時間がなんとも楽しいのです。
サラサラだった油が、だんだんカスタードクリームのように変化する様にワクワク。
通常、夏は気温と湿度が高いので石けん作りに向かないと言われています。
昨日も私の住む勝山では30℃以上あったのですが、蒜山高原では、なんとも爽やかな風が吹き日陰で24℃と驚きの涼しさ。
天テラスさんからオファーをいただいたときに、私が真夏でも石けん作りワークショップをしようと思ったのは蒜山の標高の高さと涼しさが故。
ロケーションの良い場所なので、あえて屋外のガレージスペースを使わせていただいたのですが、カモミールの甘い香りに包まれて、木々や草花を揺らす風を感じながら、とても美しく幸せなひとときでした。
今回、地元からの参加の方ばかりだったので、希望者の方は私が持参したアクリルモールドをレンタルにしました。
牛乳パックは手軽にできる良さもありますが、模様つけをするときは側面から見えるアクリルモールドが使い勝手が良いです。
デザインを数パターンの中から、トップをケーキのように立たせたり、カレンデュラの花を使ったものが人気でした。
2層にしてお花をたっぷりのせたNさんの石けんは、オレンジスイートとカモミール、ラベンダー、ベンゾインの精油をチョイス。
ご本人も「ケーキにしか見えない!」と言うほど、甘い香りで美味しそうな出来映え。
(他の方の石けんの写真も撮りたかったのですが、バタバタしていて撮り忘れてしまいました)
石けんの作業がひととおり終了したら、素敵なログハウスの中でティータイム。
天テラスさんが用意してくださったスイーツは、米粉と寒天を使用したマンゴープリンと、生チョコレート。
生チョコも、ココアバター、カカオ、ココナッツオイル、オーガニックメープルシロップのみ。
オーガニックの紅茶や玄米コーヒーと共に美味しくいただきました。
プリンもチョコも、牛乳やバターなど動物性食材不使用と思えないほどコクがあって、それでいてしつこくなくて、思わずみなさん「幸せ〜」と笑みがこぼれます。
今回の参加者5名の皆さんが、それぞれの香りとデザインを選ばれたので、今度石けん交換会をしたいねと盛り上がりました。
出張ワークショップは準備がとても大変なのですが、こうして喜んでもらえると疲れも吹き飛びます。
天テラスさんから、お声をかけていただいたお陰で、私も参加者の皆さんととても楽しいひとときを過ごせました。
来月は東京で、その後は地元のお母さん達に石けん作り講習会をする予定です。
(東京での講習会はお陰様で満席になりました。)
さて、次はどんな石けんを作ろうかな。