おうちでできるお手当講座in勝央町
もう先月のことですが、私の住む岡山県真庭市から津山の更に先の勝央町の子育て集いの広場「なないろサロン」に呼んでいただき、お手当講座に行ってきました。
集まったお母さん達は15名。
当日、飛び入りで参加してくださった方もいてありがたかったです。
お子さん達はおままごとコーナーで遊んだり、お母さんのお膝に座ったり。
この時期の風邪のケアを中心に、病院に連れて行く目安や傷の手当、身近にある、ビワの葉、梅やよもぎの使い方など、おうちでできるナチュラルなお手当についてお話ししました。
皆さん真剣に聞いてくださって、最後にはみつろうと精油を使ってお子さんの肌をケアするクリームを作ってもらいました。
会場がラベンダーやカモミールのやさしい香りに包まれ、皆さん和気あいあいと和やかな雰囲気で、あっという間の2時間でした。
こうしてお母さん達にお手当についてお話ししていると、長年勤めていた保健室での子ども達の顔を思い出します。
昔の保健室の先生は、擦り傷に赤チン塗るとか、頭痛かったら頭痛薬出すとか、そういうイメージを持たれている人が多いかもしれませんが、私が勤めはじめた頃から、アレルギーの問題などから内服薬は保健室では出さないのが一般的となりました。
でも、子どもがつらそうにしている、なんとかしてあげたい。
そんな時にいきついたのが、クスリを使わない自然療法でした。
大事なテストの時に体調を崩し、顔が青ざめてガクガク悪寒がしている生徒に梅醤番茶を飲ませてあげたら、顔に赤みがさして回復して、無事にテストを受けることができたり、お腹が冷えて具合が悪い生徒に、湯たんぽと足湯をしてあげたり・・・
(当時の保健室での写真↓)
そして、お手当だけでなく、大切なのは症状を見極めて医療機関にかかるべきかどうかの判断。
お医者さんはもう既に具合が悪い人を診るのが一般的ですが、養護教諭は具合が悪くなり始めたお子さんを、病院に連れて行くかどうか、お家の人のお迎えを呼ぶべきか、毎日がその判断の連続でした。
熱の数値だけにとらわれず、顔色はどうか、食欲はあるか、活気はあるかなど、お子さんトータルの状態をよく観察すること。
こうした私の経験は、実はお母さん達にとっても「鼻水出たらすぐ病院」ではなく、家庭でケアしてみて、このラインを超えたら病院に連れて行こうという判断のお役に立てるかもしれない。
そう思ったのがお手当講座を始めたきっかけでした。
最初は真庭で10人から始めたお手当講座でしたが、津山そして勝央町とつながっていくご縁に感謝。
お母さんの優しいお手当の輪が拡がるといいなぁ。