お餅つきと虹と
気がつけばあっという間にクリスマスが過ぎ、もう今年も残りわずか。
息子の「クリスマスだからごちそうを食べたい」というリクエストにより(^^;
仕事から帰ってフラフラなのに、連日、イブは手巻き寿司用意したり、クリスマスはひよこ豆のカレーを作り、その翌日は息子と餃子作ったり・・・
本当はケーキを焼いてお友達を呼んでホームパーティーでもしたいところだけど、仕事しているとそんな余裕もなく、まぁなんとも飾りっ気のないクリスマス。
でもパリパリの羽根つき餃子がとびきり美味だったから良しとしようw
ようやくクリスマスが終わって、本当は石けんも作りたい、掃除もしたいし、年賀状もプリントアウトしなくちゃ・・・
年末って毎年、気持ちばかり焦ってしまう。
それなのに日曜日の朝にお気に入りのガラスのボールを割ってしまい、年賀状の用意をしようと思ったらプリンターがエラー音をピーピー出してまさかの故障。
がっくしきている私に早起きしてきた息子が、
「サンタさんからもらった積み木で一緒に遊ぼうよぉ〜」
「今日はどこにお出かけしようか?」
と子犬のようにまとわりついてくる。
あーあ今年の年賀状もう諦めた〜何もする気がしないわ〜
と息子がおもちゃを散らす傍らコタツでふて寝する私。
そんな時に携帯が鳴った。
地域の方から「今からお餅つきするからいらっしゃいよ」とお誘いの電話。
わーお!!
誘ってもらえるってなんて嬉しいんだろう。
二つ返事で行きますと息子と大急ぎで支度する。
勝山の町並み保存地区の観光駐車場に行ってみるとペッタンペッタン音がする。
餅をつく人、手水を入れる人、セイロで餅米を蒸す人、餅を手で切って丸める人、みなさんの手際がよくて思わずみとれてしまう。
真庭に来て初めて知ったことですが、東京では餅つきはイベントとして1月にするところが多いけど、本来のお餅つきはお正月のためにこうして年末にみんなでするものだそうです。
どこの家にも餅つき器があり、この時期になるとここらでは自宅で食べるお餅を当たり前のように自分達で用意する。
お餅を買う習慣しかなかった私は妙に感心してしまう。
餅つき器も便利だろうけど、やっぱり杵と臼を使った餅つきはいいなぁ。
朝の冷たい空気にパーンパーンと餅をつく音がすぐ裏の城山にこだまするのが気持ちがいい。
私も息子も餅丸めをさせてもらいました。
やわらかくてあったかい。
つきたての地元産ヒメノモチに、勝山の和菓子屋さん「きくや」のあんこを包んだあんこ餅、最高に美味しかったです。
ついたお餅は、お正月用の白餅の他に、あんこや大根おろしで地域の人達にふるまい、豆餅を作ったり、いちご大福を作ってみたり、みんなでワイワイ美味しくいただきました。
最後は息子も餅つきさせてもらい、お腹もいっぱいで幸せな帰り道。
帰り際に地域でお世話になっている方から呼び止められて、なんと京都に行ったお土産にと石けんをいただきました。
京都の市で手作り石けんを見つけて、私が石けんを作っているから参考になると思ってと、わざわざ買ってきてくださって、なんだか嬉しくて涙が出そうになりました。
夫は仕事で月に数日しか会えなくて、仕事しながら母子での生活は大変だけど、こうして地域の人達にどれだけ救われているだろう。いつかちゃんと恩返しできるようにがんばらなくちゃとしみじみと思う。
帰り道に橋を渡るとき、それまで降っていた雨が小雨になり、急に日の光がさして旭川にサーッと七色の虹がかかる。
こんな近く低いところに見事なアーチ状にかかる虹、初めて見た!
息子と「わぁー!きれい!!」と思わず歓声をあげてしまいました。
ラララ にじがにじが
空にかかって
きみのきみの気分もはれて
きっと明日はいい天気
きっと明日はいい天気
ふと、息子が保育園でならった「にじ」を歌いだす。
本当に、この歌の歌詞にぴったりの日でした。
つらいこともいっぱいあるけど、天も人もきっとみんなが応援してくれている。
今にも手が届きそうな虹を見ながら、またがんばろうと思う日曜日でした。